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シロアリ駆除の料金相場(2026年版)

シロアリ駆除の費用は「家の広さ」「工法」「保証年数」の3要素でほぼ決まります。業界の標準的な単価を押さえておくと、見積書の妥当性を自分で判断できるようになります。
坪単価の目安
| 工法 | 1坪あたりの単価 | 特徴 |
|---|---|---|
| バリア工法(液剤散布) | 6,000〜9,000円 | 業界標準。即効性が高い |
| ベイト工法(毒餌設置) | 8,000〜12,000円 | 巣ごと根絶・継続管理型 |
| 部分処理(局所のみ) | 4,000〜6,000円 | 被害箇所限定。再発リスクあり |
業界の標準値は坪あたり6,000〜9,000円(税抜)です。これより極端に安い見積もりは「点検時に追加請求」のパターン、極端に高い見積もりは不安煽り型の悪徳業者の可能性があります。
延床面積別の総額目安(5年保証付き・バリア工法)
| 延床面積 | 総額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 20坪(約66㎡) | 12〜18万円 | 平屋・小規模住宅 |
| 30坪(約99㎡) | 18〜27万円 | 一般的な戸建ての中央値 |
| 40坪(約132㎡) | 24〜36万円 | 2階建て・中規模 |
| 50坪(約165㎡) | 30〜45万円 | 大型住宅・二世帯 |
一般的な30坪戸建てなら18〜30万円(5年保証付き)が現実的な相場です。
保証年数で変わる相場
シロアリ駆除は「施工して終わり」ではなく、保証期間中の再発時に無償で再施工してくれる契約までがセットです。
- 5年保証(業界標準): 上記表の金額が基準
- 3年保証: 5年保証より約10〜15%安い
- 10年保証(長期): 5年保証より約20〜30%高い・大手専門業者中心
- 保証なし(単発駆除): 半額程度になることもあるが再発リスク自己負担
5年保証は公益社団法人日本しろあり対策協会が推奨する標準期間で、薬剤の有効効力(約5年)に対応しています。
シロアリの種類と被害サイン

日本の住宅に被害を与えるシロアリは大きく3種類。種類によって生息地・発生時期・対策が異なります。
ヤマトシロアリ
- 生息域: 北海道北部を除く日本全国
- 被害規模: 床下・浴室周辺など湿気の多い場所中心
- 羽アリ発生期: 4〜5月の昼間(暖かい雨上がりに群飛)
- 特徴: 日本で最も被害件数が多い。湿った木材を好む
イエシロアリ
- 生息域: 関東以南の沿岸部・暖かい地域
- 被害規模: 床下から屋根裏まで家全体に及ぶ・被害速度が速い
- 羽アリ発生期: 6〜7月の夜間(光に集まる)
- 特徴: 加害力が強く、水を運ぶ習性があるため乾いた木材も食害
アメリカカンザイシロアリ
- 生息域: 関東以西を中心に拡大中・輸入家具経由で侵入
- 被害規模: 屋根裏・2階の柱など乾燥した木部
- 羽アリ発生期: 6〜10月の昼間(不規則)
- 特徴: 土中を通らず木材内部に直接コロニーを作るため発見が遅れがち。フンが砂粒状で落ちる
被害サインのセルフチェック
以下のいずれかに当てはまる場合は、専門業者の床下点検を検討してください。
- 床を歩くとフカフカ・ブカブカする箇所がある
- 壁・柱を叩くとポコポコと空洞音がする
- 玄関・浴室周辺の木材から細かい木くずが出る
- 羽アリの羽が窓辺・玄関に大量に落ちている(クロアリの羽は前後で大きさが違う・シロアリは4枚同サイズ)
- 基礎コンクリートに蟻道(ぎどう)と呼ばれる土の通り道がある
- 砂粒状のフンが床に落ちている(アメリカカンザイシロアリのサイン)
被害サインが出ている時点で、内部の食害は数ヶ月〜数年進行しているケースが多いです。慌てず、しかし早めに点検を依頼しましょう。
シロアリ駆除の薬剤・工法種類

シロアリ駆除には大きく3つの工法があり、住宅の構造や被害状況によって最適解が変わります。
バリア工法(液剤散布)
- 内容: 床下の土壌・木部に薬剤を散布し、薬剤バリアを形成
- メリット: 即効性が高い・1回の施工で完了・費用が比較的安い
- デメリット: 薬剤の効力は約5年・床下に入れない構造には不向き
- 適合する状況: 既にシロアリ被害が出ている・床下に作業空間がある通常の戸建て
ベイト工法(毒餌)
- 内容: 建物周囲にベイトステーション(毒餌容器)を埋設し、シロアリに毒餌を持ち帰らせて巣ごと壊滅
- メリット: 薬剤を住宅内に散布しない・巣ごと根絶できる・継続管理で再発防止
- デメリット: 効果発現まで1〜3年・年間管理費用がかかる(年2〜4万円)
- 適合する状況: 小さな子供・ペットがいる家庭・床下点検口が狭い住宅・予防重視
木部処理工法
- 内容: 柱・土台などの木部に薬剤を注入・塗布
- メリット: 局所的な被害に効果的・新築時の予防処理でも採用
- デメリット: 土壌からの侵入経路は防げない・他工法との併用が一般的
- 適合する状況: 被害が一部分に限定されている・新築・リフォーム時の予防
薬剤の安全性について
現在使われているシロアリ駆除薬剤は、公益社団法人日本しろあり対策協会が認定した薬剤が中心で、人体への急性毒性は食塩より低いレベルに管理されています。とはいえ、施工直後は換気を十分に行い、乳幼児・ペット・化学物質過敏症の方がいる家庭では事前に業者へ相談しましょう。心配な場合はベイト工法を選ぶ選択肢もあります。
シロアリ業者の選び方7チェック

価格だけで決めると後悔します。次の7項目を見積もり段階で必ず確認してください。
1. しろあり防除施工士の在籍: 公益社団法人日本しろあり対策協会認定の国家資格相当。在籍業者は技術水準が一定以上担保される 2. しろあり対策協会の認定業者: 協会公式サイトで認定業者リストを公開。加盟業者は施工基準・薬剤使用基準を遵守 3. 事前の無料床下調査: 見積もり前に必ず床下を実地調査するか。机上見積もりだけの業者は要注意 4. 5年保証が標準で付くか: 業界標準は5年。3年以下は薬剤量を減らしている可能性 5. 再発時の無償対応条項: 保証期間内の再発時に「無償で再施工」と契約書に明記されているか 6. 使用薬剤の開示: 薬剤名・成分・安全性データシートを提示できるか。「企業秘密」と濁す業者はNG 7. 相見積もり3社以上: 1社だけで決めない。最低3社で価格・工法・保証内容を比較
特に1と2は業者の技術レベルを判断する最重要指標です。
駆除から保証までの流れ(6ステップ)

シロアリ駆除を依頼してから保証期間終了までの一般的な流れです。
1. 無料床下調査(所要1〜2時間): 床下点検口から作業員が侵入し、蟻道・食害・湿気状況を確認。写真付き報告書を提示 2. 見積もり提示: 工法・薬剤・坪数・総額・保証年数を明記。即決を迫らない業者を選ぶ 3. 契約: 契約書・約款・保証書の3点を必ず書面で受領。クーリングオフ(訪問販売8日間)も確認 4. 施工(半日〜1日): 床下作業中は外出可。ペットは別室へ。施工後は換気を1〜2時間 5. 完了報告: 施工箇所・使用薬剤量・施工写真をまとめた報告書を受領。保証書を発行 6. 定期点検(1〜2年に1回): 多くの業者が保証期間中の無料点検を実施。再発兆候の早期発見に直結
完了報告書と保証書は家の重要書類として10年単位で保管しておくと、売却時・リフォーム時にも役立ちます。
駆除業者比較(専門業者 vs 害虫駆除業者 vs ホームセンター提携)

依頼先によって料金・技術・保証は大きく変わります。
| 比較項目 | シロアリ専門業者 | 総合害虫駆除業者 | ホームセンター提携 |
|---|---|---|---|
| 料金(30坪) | 18〜30万円 | 20〜35万円 | 15〜25万円 |
| 技術力 | 高(専門特化) | 中(幅広対応) | 中(下請け次第) |
| 保証年数 | 5〜10年 | 3〜5年 | 3〜5年 |
| 再発対応 | 無償再施工が標準 | 業者により差 | 提携先に依頼経由 |
| 薬剤知識 | 深い | 標準 | 標準 |
| 緊急対応 | 即日〜数日 | 数日 | 1〜2週間 |
シロアリ駆除はシロアリ専門業者が第一候補です。総合害虫駆除業者はゴキブリ・ハチなど他害虫の延長対応で、薬剤・工法の知見に差が出やすい傾向があります。ホームセンター提携は安価に見えますが、実際の施工は下請けが行うため品質にばらつきが出ます。
悪徳シロアリ業者の手口5選

シロアリ業界には残念ながら悪質業者も存在します。次のパターンに遭遇したら毅然と断ってください。
1. 過度な不安煽り: 「このままだと家が倒れる」「数ヶ月以内に2階まで食害が及ぶ」など根拠のない恐怖訴求。実際の被害進行はそこまで速くない 2. 即決契約を迫る: 「今日契約なら半額」「キャンペーン本日まで」と判断時間を奪う手口。正当な業者は相見積もりを推奨する 3. 契約書を書面で出さない: 口約束のみ・見積書だけで契約書なし。書面なしの契約はトラブル時に泣き寝入りになる 4. 異常な高額提示: 30坪で50万円超など相場の2倍以上。逆に極端に安い(5万円等)も追加請求型の罠 5. 無断で床下点検口を開ける: 「無料点検します」と訪問し、許可なく床下に侵入。シロアリを持ち込んで「被害がある」と捏造するケースも
訪問販売の場合は特定商取引法に基づく8日間のクーリングオフが適用されます。契約書面受領日から8日以内なら無条件解約可能です。
シロアリ予防のためにできること

駆除後の再発防止・新築住宅の予防として、日常的にできる対策があります。
- 床下換気を確保する: 換気口を物で塞がない・床下換気扇の設置検討
- 雨漏り・水漏れを放置しない: 屋根・外壁・水回りの不具合は早期修繕。湿気はシロアリ最大の誘引要因
- 木材と地面の直接接地を避ける: ウッドデッキ・物置の木製土台はコンクリートブロックで地面から離す
- 庭に木材・段ボールを放置しない: 廃材・古い切り株はシロアリの温床になる
- 基礎周りに植栽を密集させない: 通風を妨げ湿気がこもる
- 5年に1回の定期点検: 駆除歴がなくても予防点検は有効。多くの業者が無料点検を実施
- 新築時の防蟻処理: 建築基準法で土台・柱(地面から1m)の防蟻処理が義務化されているが、5年で効力が切れることを意識
予防にお金をかけることが、結果的に駆除費用より安くつくケースは多いです。
よくある質問(FAQ)

Q1. 点検は本当に無料ですか?
多くのシロアリ専門業者は床下点検を無料で実施しています。ただし「点検後に契約しなければ出張費を請求する」業者もまれにいるため、申込時に「点検のみで料金は発生しないか」を必ず確認してください。
Q2. 施工中は在宅が必要ですか?
床下作業が中心のため、施工開始時の立ち会いと終了時の説明確認のみ在宅していれば、作業中の外出は可能です。半日〜1日程度の作業が一般的で、家具の移動も基本的に不要です。
Q3. 子供やペットへの影響はありますか?
現在使用される薬剤は公益社団法人日本しろあり対策協会認定品が中心で、安全性は厳しく管理されています。とはいえ、施工後1〜2時間は換気を行い、乳幼児・ペットは数時間別室で待機させると安心です。化学物質に敏感な家族がいる場合はベイト工法(薬剤を住宅内に散布しない)も選択肢になります。
Q4. 保証期間内に再発したらどうなりますか?
5年保証付きの契約であれば、保証期間内の再発は無償で再施工してもらえるのが標準です。ただし「保証範囲」(施工エリアのみか家全体か)・「免責事項」(雨漏り・リフォームによる再発は対象外など)を契約時に必ず確認してください。
Q5. 賃貸住宅の場合、費用は誰が負担しますか?
シロアリ駆除は建物の維持管理に該当するため、原則として大家・管理会社の負担です。借主は気づいた時点で速やかに管理会社へ連絡してください。借主が勝手に業者を呼ぶと費用負担でもめる原因になります。
Q6. 駆除後の床下湿気対策はどうすればいいですか?
駆除と同時に床下調湿材(炭・ゼオライト等)の設置、床下換気扇の追加を提案する業者が多いです。費用は別途5〜15万円程度。湿気が高い住宅では駆除単体より長期的な効果が高まります。必須ではないため、無理な抱き合わせ販売には注意してください。
Q7. シロアリ被害に火災保険は使えますか?
火災保険は基本的に対象外です。火災保険は「突発的・偶然な事故による損害」が対象で、シロアリ被害は徐々に進行する経年劣化と見なされるためです。一方、シロアリ被害による木材の修繕費用は所得税の雑損控除の対象になるケースがあります(確定申告で領収書を添付)。