コウモリ駆除の費用と方法|家に住みついたコウモリを安全に追い出す

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屋根裏でカサカサと物音がして、夕方には外壁のまわりを黒い影が飛び回っている——そんな状況が続いているなら、コウモリが住みついている可能性があります。

コウモリ駆除の費用目安は3〜30万円と幅があります。規模・糞の量・侵入口の数によって大きく変わるので、まず状況を把握することが大切です。

ひとつ重要なことをお伝えします。コウモリは鳥獣保護管理法で守られており、許可なく捕獲・殺処分することは法律で禁止されています。つまり「コウモリを捕まえて処分する」という方法は存在しません。正しい対処は「追い出して、侵入口を封鎖する」だけです。

このページでは、費用相場・自分でできること・業者への依頼判断・糞の清掃方法まで、正確な情報を整理しています。

コウモリ駆除の基本:法律と対処できること

コウモリは鳥獣保護管理法の対象動物で、許可なく捕獲・殺傷することはできません。これがコウモリ駆除の最大の前提です。業者でも同様で、「捕まえて処分します」という業者は法律に違反している可能性があります。

合法的な対処はシンプルです。

  • できること:追い出し・侵入口の封鎖・糞の清掃消毒
  • 禁止:直接触れる・捕まえる・殺傷する

住宅に入り込む種類は、ほとんどがアブラコウモリ(イエコウモリ)です。体長4〜6cmの小型で、1〜2cmの隙間があれば侵入できます。集団で行動し、夕方〜夜間に活動します。同じねぐらに毎年戻る習性が強いため、一度住みつかれると翌年も同じ問題が起きます。

また、コウモリは繁殖期(5〜7月頃)に出産・育児を行います。この時期は子コウモリが独立するまで封鎖作業を待つ必要があります。侵入口を封鎖するタイミングを誤ると、取り残された個体が内部で死んで腐敗するという別の問題が生じます。

コウモリが住みついているサインの見分け方

以下のサインが複数あれば、コウモリが住みついている可能性が高いです。

サイン詳細
夕方の飛翔夕暮れ時に外壁・屋根まわりを飛び回る黒い影
細長い糞(5〜10mm)が軒下・外壁・玄関先に溜まっている
臭い屋根裏から甘酸っぱい獣臭がする
天井のシミ糞が染み込んで天井材が変色している
鳴き声・羽音天井裏から「キキキ」という高い声がする

コウモリの糞は乾燥するとコナ状に崩れます。このコナを吸い込むと健康に影響を与える可能性があるため、大量に溜まっている場合は早めの対処が必要です。

では、具体的にどのくらいの費用がかかるのか。次の章で費用相場を整理します。

コウモリ駆除の費用相場

費用は規模・糞の量・侵入口の位置によって大きく異なります。下表は業界内での一般的な目安です。

作業内容費用目安
追い出し+侵入口封鎖(小規模)3〜8万円
追い出し+全箇所封鎖8〜18万円
封鎖+糞の清掃消毒(部分)5〜15万円
封鎖+屋根裏全面清掃消毒15〜30万円
大量発生・建物全体の封鎖20万円以上

費用が上がる主な要因は次の4点です。集団の規模(数匹 vs 数十匹)・糞の蓄積量(長期間放置で清掃費が増加)・侵入口の数と位置(高所は足場費用が加算)・建物の構造(複雑な形状は封鎖が難しい)。

費用の詳しい内訳や他の害獣との比較については、害獣駆除の費用相場まとめもご参照ください。

自分でコウモリを追い出す方法

数匹程度の初期段階で、侵入口が1〜2箇所に絞れている場合は、自分で対処できることがあります。ただし、複数の侵入口がある・大量に住みついている・高所の作業が必要な場合は無理せず業者への相談をおすすめします。

忌避スプレーを使う

コウモリが嫌がるハッカ油系・ナフタリン系の忌避スプレーを、侵入口まわりやねぐらになっている場所に散布します。コウモリが外に出ている夜間に侵入口へ散布し、帰れなくするのが基本的な使い方です。ただし複数の侵入口がある場合は効果が薄くなります。市販の忌避剤だけで完全に追い出せると思っていると、たいてい失敗します。侵入口の封鎖がセットで必要です。

光を当てる

コウモリは明るい場所を嫌います。懐中電灯やセンサーライトをねぐらに向けることで居心地を悪くする方法です。これだけで完全に追い出せるケースは少ないですが、忌避スプレーと組み合わせると補助的な効果があります。

侵入口を封鎖する(最重要ステップ)

追い出した後の封鎖が、再発を防ぐ最も重要な作業です。封鎖はコウモリが外に出ている時間帯(日中)に行ってください。屋根裏にいる状態で封鎖すると、出られなくなったコウモリが死んで腐敗する問題が生じます。

封鎖方法として、1〜2cmの隙間には金属メッシュやコーキング剤を使用します。換気口は金属メッシュで覆うと通気を保ちつつ侵入を防げます。屋根の棟・瓦のずれた部分も確認が必要です。

業者に依頼するべきタイミング

以下のケースは、ご自身での対処より業者への依頼をおすすめします。屋根裏作業や法律が絡む確認事項が必要で、無理に自分でやると再発リスクが高くなります。

  • 屋根裏・軒下に大量の糞が溜まっている
  • 集団で住みついている(数十匹以上と思われる)
  • 天井のシミ・変形が発生している
  • 2階以上の高所に侵入口がある
  • 自分で追い出しを試みたが改善しない
  • 侵入口の特定ができない

複数の業者から無料で見積もりを取り比較すると、費用と対応内容の違いを把握しやすくなります。信頼できる害獣駆除業者の選び方も参考にしてください。

業者を選ぶときの確認ポイント

コウモリ駆除では、業者によって対応範囲が大きく異なります。見積もり前に次の点を確認してください。

「追い出しのみ」か「封鎖まで対応」かを確認する

追い出しだけで終わる業者と、封鎖まで行う業者では施工後の再発率が全く違います。コウモリは同じねぐらに毎年戻る習性があるため、封鎖が不完全だと翌シーズンに再発します。「侵入口の封鎖まで含まれているか」を必ず確認してください。

糞の清掃消毒が含まれているかを確認する

数十匹以上が住みついていた場合、糞の清掃消毒が費用の大部分を占めることがあります。清掃をしないと臭い・ダニ・カビの問題が続きます。見積もりに清掃消毒が含まれているか、または別途オプションで対応できるかを確認してください。

法律に沿った方法かを確認する

「コウモリを捕まえて処分します」という業者は、鳥獣保護管理法に違反する対処を行う可能性があります。「追い出し+封鎖」の合法的な方法を明示してくれる業者を選んでください。

業者選びの確認表

確認事項理由
追い出しの方法使用薬剤の種類と安全性を確認
侵入口封鎖の範囲全箇所封鎖か、主要箇所のみかを確認
清掃消毒の有無糞の清掃まで含まれているかを確認
保証期間再発時の無料対応期間を確認
費用の内訳追い出し費・封鎖費・清掃費を分けて提示してもらう

悪質な業者に注意したい方は、害獣駆除の悪質業者・トラブル事例も合わせてご覧ください。

コウモリ被害を放置するとどうなるか

「たまに音がする程度だから」と放置してしまうと、被害は複合的に広がります。

糞の蓄積と腐敗臭:数十匹が同じ場所をねぐらにすると、1〜2ヶ月で相当量の糞が溜まります。糞が腐敗すると、室内まで漂う甘酸っぱい悪臭になります。

天井材の損傷:糞が染み込んだ天井材は変色・腐食します。長期間放置すれば天井の張り替えが必要になり、修繕費がかさみます。

ダニ・カビの発生:糞がカビの栄養源になるほか、コウモリに寄生するトリサシダニが室内に広がることがあります。

毎年繰り返す:コウモリは同じねぐらに毎年戻る習性が強いため、一度封鎖しないと来シーズンも同じ問題が再発します。

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コウモリ糞の清掃・消毒方法

コウモリの糞は乾燥するとコナ状に崩れ、吸い込むと健康被害を引き起こす可能性があります。少量であれば自分で清掃することもできますが、必ず防護具を着用してください。

必要な防護具は次の4点です。N95マスク(糞の粒子・カビ胞子の吸入防止)・ゴーグル(粒子が目に入るのを防ぐ)・使い捨て手袋(厚手)・可能であれば使い捨て防護服。

清掃の手順は以下のとおりです。まず糞を乾燥したまま掃うと粉末が飛散するため、水またはアルコールスプレーで湿らせてから除去します。次に取り除いた糞をビニール袋に入れて密封します。その後、糞があった場所をアルコール(70%以上)または次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液で拭き取ります。最後に作業後は十分に換気してください。

屋根裏全体に広がっているレベルの大量の糞は、専門業者への清掃消毒依頼をおすすめします。

健康への影響について

海外ではコウモリが狂犬病・ニパウイルスなどを媒介することが知られています。日本国内での感染リスクは低いとされていますが、直接触れることは避けてください。

死んだコウモリを発見した場合も素手で触らず、厚手のゴム手袋を着用してビニール袋に入れ、自治体のルールに従って廃棄してください。

一軒家とマンション・集合住宅での違い

一軒家の場合:建物全体がご自身の管轄なので、業者との契約・施工を自分で進めることができます。

マンション・集合住宅の場合:屋根裏・外壁は「共用部分」に当たる場合が多く、管理組合または管理会社の許可・対応が必要です。まず管理会社か管理組合にご相談ください。個人で勝手に外壁・屋根の封鎖工事を行うと、管理規約違反になる可能性があります。

賃貸物件の場合:建物の構造上の問題が原因の場合は、管理会社・大家が対応する必要があります。まず管理会社にご連絡ください。

コウモリが活動する季節と対処タイミング

コウモリは季節によって活動量が変わるため、駆除の適切なタイミングがあります。

季節状況対処
春(3〜4月)冬眠から目覚めて活動開始予防的な封鎖に最適なタイミング
春〜夏(5〜7月)繁殖期。出産・育児中子コウモリが独立してから封鎖(親を封鎖すると子が取り残される)
夏〜秋(8〜10月)最も活発な時期追い出し+封鎖の作業タイミングとして有効
冬(11〜3月)冬眠中。屋根裏に静かにいる冬眠中の追い出しは難しいため、春を待って対処するのが基本

最適な対処時期は秋(9〜10月)です。繁殖期を終えて子コウモリが独立しており、冬眠に入る前に封鎖工事を行えるためです。

予防策

侵入口の定期点検

年に1回(春、コウモリが活動を始める前)に屋根・外壁の点検をすることをおすすめします。新たにできた隙間・瓦のずれ・通気口の金属メッシュの破れを早期に発見できます。1〜2cmの隙間でも侵入されるため、小さな隙間を見落とさないよう注意してください。

コウモリが嫌う環境づくり

軒下・ベランダへの超音波忌避器の設置や、外壁へのナフタリン配置などが補助的な対策として知られています。これだけで完全な予防にはなりませんが、他の対策と組み合わせることで侵入を遠ざける効果が期待できます。

助成金や行政の補助制度を使える地域もあります。詳しくは害獣駆除の助成金・補助制度をご確認ください。

よくある質問

Q. コウモリは1年中いますか?

季節性があります。春〜秋(4〜10月頃)に活動し、冬は冬眠します。冬眠中も同じ場所にとどまっているため、「音がしなくなった=いなくなった」とは限りません。

Q. コウモリの糞は自分で清掃してもいいですか?

少量であれば可能ですが、N95マスク・ゴーグル・手袋の着用が必須です。大量の場合は専門業者に依頼することをおすすめします。

Q. コウモリが1匹だけ部屋に入ってきた場合はどうすればいいですか?

窓を開けて室内を暗くすると、自然に外へ出ていくことが多いです。直接触れずに、外に出るのを待つのが最善です。

Q. コウモリの糞の見分け方を教えてください。

乾燥した黒〜茶色の細長い糞で、昆虫の外骨格を含むためポロポロと崩れやすいのが特徴です。ネズミの糞より崩れやすい点が見分けるポイントです。軒下・玄関先・駐車場・外壁沿いに溜まっていることが多いです。

Q. コウモリがいなくなる時期はありますか?

11月〜3月頃に冬眠に入り、活動を止めます。ただし同じ場所にとどまっているため、「冬になって音がしなくなった」からといっていなくなったわけではありません。

まとめ

コウモリ駆除は「追い出して、侵入口を封鎖する」が基本です。鳥獣保護管理法により捕獲・殺傷は禁止されているため、この手順以外の選択肢はありません。

重要なのは封鎖のタイミングと精度です。不完全な封鎖は翌年の再発につながります。複数箇所の侵入口・高所の作業・大量の糞清掃が必要な場合は、早めに業者へ相談することをおすすめします。無料で現地調査をしてくれる業者が多いので、まず状況を見てもらうことから始めてください。

業者に依頼する際は必ず「鳥獣保護管理法に沿った追い出し・封鎖の方法か」「封鎖の範囲と保証期間はどうか」を確認してください。害獣駆除のミカタでは、コウモリ以外の害獣についても情報をまとめています。

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この記事を書いた人

害獣駆除・解体工事・外壁塗装・太陽光発電・債務整理など、暮らしの「困った」を解決する専門業者を比較するメディアの編集部です。各分野の費用相場や施工・手続きの内容を、提携する専門業者へのヒアリングと、自治体の助成金制度など公的に確認できる情報をもとに調査・編集しています。特定の1社に偏らず、複数社を無料で比較できる情報提供を方針としています。運営:株式会社MIC(法人番号9040001134792)