コウモリ駆除の費用と方法|家に住みついたコウモリを安全に追い出す

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「天井裏に黒い影が大量に……」という相談で現場に行くと、コウモリの集団に出くわすことがあります。10年現場にいて一番多かった相談の一つがコウモリです。 コウモリの驚くべき特徴は、その糞の量です。数十匹が同じ場所をねぐらにすると、1〜2ヶ月で大量の糞が溜まります。放置すると天井のシミ・腐敗臭・ダニの発生など、複合的な被害につながります。 ---
目次

コウモリ駆除の基本知識

捕獲・殺傷は法律で禁止

コウモリは鳥獣保護管理法の対象動物です。捕獲・殺傷は一切禁止されています(許可を得ても捕獲はほぼ認められません)。 できること: 追い出し・侵入口の封鎖 禁止: 直接触れる・捕まえる・殺傷する これがコウモリ駆除の最大の制約です。「コウモリを殺して解決する」という方法は使えないため、「追い出して入れないようにする」という対処になります。

日本に住みついているコウモリの種類

住宅に入り込む種類は主に「アブラコウモリ(イエコウモリ)」です。体長4〜6cmの小型コウモリで、1〜2cmの隙間があれば侵入できます。 生態の特徴: - 夜行性(夕方〜夜間に活動) - 集団行動(数十匹〜数百匹でねぐらを作る) - 同じ場所に毎年戻る習性が強い - 越冬(冬季は冬眠) ---

コウモリ被害のサイン

| サイン | 詳細 | |--------|------| | 夕方の飛翔 | 夕暮れ時に外壁・屋根周辺を飛び回る黒い影 | | 糞 | 細長い糞(5〜10mm)が軒下・外壁・玄関先に溜まっている | | 臭い | 屋根裏から甘酸っぱい獣臭がする | | 天井のシミ | 糞が染み込んで天井材が変色 | | 羽音・鳴き声 | 天井裏からキキキという高い声がする | コウモリの糞は昆虫の外殻が含まれているため、乾燥するとコナ状になって飛散します。このコナを吸い込むと健康に影響を与える可能性があるため、大量の糞が発生している場合は早めの対処が必要です。 ---

コウモリ駆除の費用相場

| 作業内容 | 費用目安 | |---------|---------| | 追い出し+侵入口封鎖(小規模) | 3〜8万円 | | 追い出し+全箇所封鎖 | 8〜18万円 | | 封鎖+糞の清掃消毒(部分) | 5〜15万円 | | 封鎖+屋根裏全面清掃消毒 | 15〜30万円 | | 大量発生・建物全体の封鎖 | 20万円以上 | 費用の変動要因: - 集団の規模(数匹 vs 数十匹) - 糞の蓄積量(長期間放置で清掃費が増加) - 侵入口の数と位置(高所は足場費用が加算) - 建物の構造(複雑な形状は封鎖が難しい) ---

自分でコウモリを追い出す方法

忌避スプレーを使う

コウモリが嫌がるハッカ油系・ナフタリン系の忌避スプレーを、侵入口周辺・ねぐらになっている場所に散布します。 効果: 一時的に追い出せることがある タイミング: コウモリが外に出ている夜間に侵入口に散布し、帰れなくするのが基本 限界: 複数の侵入口がある場合は効果が薄い

光を当てる

コウモリは明るい場所を嫌います。懐中電灯・センサーライトをねぐらに向けることで、居心地を悪くして移動させる方法です。 効果: 補助的な効果はある 限界: これだけで完全に追い出せるケースは少ない

侵入口の封鎖

追い出し後の封鎖が最も重要なステップです。コウモリが外に出ている昼間(日没〜日の出の逆、つまり日中)に封鎖します。 重要: コウモリが屋根裏にいる状態で封鎖すると、出られなくなったコウモリが死んで腐敗する問題が発生します。「コウモリが外に出ている時間帯」の確認が必須です。 封鎖方法: - 1〜2cmの隙間に金属メッシュ・コーキング剤を使用 - 換気口は金属メッシュで覆う(通気は保ちつつ侵入を防ぐ) - 屋根の棟・瓦のずれた部分を確認 ---

業者に依頼するべきタイミング

以下のケースは業者への依頼を強くすすめます。 - 屋根裏・軒下に大量の糞が溜まっている - 集団で住みついている(数十匹以上) - 天井のシミ・変形が発生している - 高所(2階以上)の侵入口がある - 自分で追い出しを試みたが改善しない - 侵入口の特定ができない ---

業者に依頼する際に確認するポイント

| 確認事項 | 理由 | |---------|------| | 追い出しの方法 | 薬剤の種類と安全性を確認 | | 侵入口封鎖の範囲 | 全箇所封鎖か、主要箇所のみかを確認 | | 清掃消毒の有無 | 糞の清掃まで含まれているかを確認 | | 保証期間 | 再発時の無料対応期間を確認 | | 費用の内訳 | 追い出し費・封鎖費・清掃費を分けて提示してもらう | ---

コウモリが媒介する疾患への注意

海外ではコウモリが狂犬病・ニパウイルスなどを媒介することが知られています。日本国内での感染リスクは低いとされていますが、直接触れることは避けるべきです。 死んだコウモリを発見した場合も、素手で触らないようにしてください。厚手のゴム手袋を着用し、ビニール袋に入れて自治体のルールに従って廃棄します。 糞の清掃時は必ずマスク・ゴーグル・手袋を着用してください。乾燥した糞が飛散するため、コウモリの糞が多い場所での作業は防護が必須です。 ---

コウモリ被害を放置するとどうなるか

現場で見てきた放置ケースの結末をまとめます。 糞の蓄積と腐敗臭: 100匹のコウモリが1ヶ月過ごすと、相当量の糞が蓄積されます。糞が腐敗すると、室内まで漂う甘酸っぱい悪臭になります。 天井材の損傷: 糞が染み込んだ天井材は変色・腐食します。放置すれば天井の張り替えが必要になります。 ダニ・カビの発生: 糞がカビの栄養源になります。コウモリに寄生するトリサシダニが家の中に広がることもあります。 同じ場所に毎年戻る: コウモリは同じねぐらに毎年戻る習性が強いです。一度封鎖しないと、来シーズンも同じ問題が再発します。 ---

予防策

侵入口の定期点検

年に1回(春、コウモリが活動を始める前)に、屋根・外壁の点検をすることを推奨します。新たにできた隙間・瓦のずれ・通気口の金属メッシュの破れを早期に発見できます。

コウモリが嫌う環境づくり

軒下・ベランダにコウモリが近づきにくくする対策として、超音波忌避器の設置・外壁へのナフタリン配置などがあります。完全な予防にはなりませんが、補助的な効果はあります。 ---

よくある質問

Q. コウモリは1年中いますか? 季節性があります。春〜秋(4〜10月頃)に活動し、冬は冬眠します。冬眠中も同じ場所にいるため、「音がしなくなった=いなくなった」とは限りません。 Q. コウモリの糞は自分で清掃していいですか? 少量であれば可能ですが、マスク・ゴーグル・手袋の着用は必須です。大量の場合は専門業者に依頼することを推奨します。 Q. コウモリが1匹だけ部屋の中に入ってきた場合はどうすればいいですか? 窓を開けて暗くすれば、自然に出ていくことが多いです。直接触れずに、外に出るのを待つのが最善です。 ---

コウモリ糞の清掃・消毒の方法

コウモリの糞は乾燥するとコナ状に崩れ、吸い込むと健康被害を引き起こす可能性があります。適切な防護と清掃方法を知っておいてください。

必要な防護具

| 防護具 | 理由 | |--------|------| | N95マスク(医療用) | 糞の粒子・カビ胞子の吸入防止 | | ゴーグル | 粒子が目に入るのを防ぐ | | 使い捨て手袋(厚手) | 直接接触を防ぐ | | 使い捨て防護服(あれば) | 衣服への付着を防ぐ |

清掃の手順

1. 湿らせてから除去する: 糞を乾燥したまま掃うと粉末が飛散します。水またはアルコールスプレーで湿らせてから除去してください 2. ビニール袋に収集: 取り除いた糞はビニール袋に入れて密封 3. 消毒: 糞があった場所をアルコール(70%以上)または次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液で拭く 4. 換気: 作業後は十分に換気する 大量の糞がある場合(屋根裏全体に広がっているレベル)は、専門業者に清掃消毒を依頼することを強くすすめます。 ---

コウモリ駆除の業者を選ぶポイント

コウモリ駆除には特有の注意点があります。業者を選ぶ際に確認すべきポイントを整理します。

「追い出し専門」か「封鎖まで対応」かを確認する

追い出しだけして終わる業者と、封鎖まで行う業者では施工後の再発率が全く違います。コウモリは同じ場所に毎年戻る習性があるため、封鎖が不完全だと翌シーズンに再発します。「侵入口の封鎖まで含まれているか」を必ず確認してください。

糞の清掃消毒が含まれているか

数十匹以上の集団が住みついていた場合、糞の清掃消毒が費用の大部分を占めることがあります。清掃をしないと臭い・ダニ・カビの問題が続きます。見積もりに清掃消毒が含まれているか、または別途オプションで対応できるかを確認してください。

高所作業の対応能力

屋根上・軒下の封鎖は高所作業になります。足場や高所作業車が必要な場合は費用が加算されます。2階建て以上の建物では「高所の封鎖にどう対応するか」を事前に確認しておくことをすすめます。 ---

一軒家とマンション・集合住宅での違い

コウモリの被害は一軒家だけでなく、マンション・集合住宅でも発生します。 一軒家の場合: 建物全体が自分の管轄なので、業者との契約・施工を自分で進めることができます。 マンション・集合住宅の場合: 屋根裏・外壁は「共用部分」に当たる場合が多く、管理組合または管理会社の許可・対応が必要です。まず管理会社か管理組合に相談してください。個人で勝手に外壁・屋根の封鎖工事を行うと、管理規約違反になる可能性があります。 賃貸物件の場合: 建物の構造上の問題が原因の場合は、管理会社・大家が対応する必要があります。まず管理会社に連絡してください。 ---

コウモリが活動する季節と対処タイミング

コウモリは季節によって活動量が変わるため、駆除の適切なタイミングがあります。 | 季節 | 状況 | 対処 | |------|------|------| | 春(3〜4月) | 冬眠から目覚めて活動開始 | 予防的な封鎖に最適なタイミング | | 春〜夏(5〜7月) | 繁殖期。出産・育児中 | 封鎖は子コウモリが独立してから(親を封鎖すると子が取り残される) | | 夏〜秋(8〜10月) | 最も活発な時期 | 追い出し+封鎖の作業タイミングとして有効 | | 冬(11〜3月) | 冬眠中。屋根裏に静かにいる | 冬眠中の封鎖は可能だが、春の点検も必要 | 最適な対処時期: 秋(9〜10月)がベストです。繁殖期を終えて子コウモリが独立しており、冬眠に入る前に封鎖工事を行えます。 ---

よくある質問

Q. コウモリの糞は何色ですか?どこで見つかりますか? 乾燥した黒〜茶色の細長い糞で、ネズミの糞より崩れやすいのが特徴です。昆虫の外骨格が含まれているため、指で潰すとポロポロと崩れます。軒下・玄関先・駐車場・外壁沿いに溜まっていることが多いです。 Q. コウモリがいなくなる時期はありますか? 11月〜3月頃に冬眠に入ります。この時期は活動しませんが、同じ場所にいます。「冬になって音がしなくなった」からといっていなくなったわけではありません。 Q. 自宅の近くにコウモリが飛んでいるだけで被害はありますか? 外を飛んでいるだけなら問題ありません。蚊などの害虫を食べてくれる益獣の側面もあります。問題は「住宅内に住みついた場合」の糞の蓄積と臭い・ダニ被害です。 ---

まとめ

コウモリ駆除は「追い出して封鎖する」が基本です。捕獲・殺傷できないため、この手順以外の選択肢はありません。 重要なのは「封鎖のタイミングと精度」です。不完全な封鎖は再発の原因になります。自分で対処が難しいと感じたら、早めに業者への相談をすることを推奨します。無料で現地調査をしてくれる業者が多いので、まず状況を見てもらうことからはじめてください。 最後に一点強調したいのは、コウモリ駆除を依頼する業者が「鳥獣保護法を理解しているか」の確認です。「コウモリを捕まえて処分します」という業者は法律違反を行う可能性があります。合法的な対処方法(追い出し+封鎖)を明示してくれる業者を選んでください。
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