害獣駆除に使える助成金・補助金|自治体別の制度と申請方法

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害獣駆除の費用が数万円〜数十万円になると聞いて、「助成金や補助金はないの?」と思う方も多いでしょう。現場で10年働いてきた経験から言うと、この制度を知らずに全額自己負担にしているお客さんが少なくありませんでした。 使える制度は確実に存在します。ただし「種類」「地域」「条件」によって大きく異なるため、このページで整理します。 ---
目次

害獣駆除の助成金・補助金は種類が多い

まず大前提として、害獣駆除に関する助成金・補助金には「国の一律制度」はありません。制度は主に以下の形で存在しています。 | 制度の種類 | 窓口 | 対象 | |-----------|------|------| | 農業被害対策補助 | 市区町村(農業課・農林水産課) | 農家・農地への被害 | | 衛生・生活環境対策補助 | 市区町村(環境課・衛生課) | 住宅への衛生被害 | | 捕獲器具の貸し出し | 市区町村(農業課・環境課) | 主に農業被害 | | 有害鳥獣被害防止事業 | 都道府県・市区町村 | 農業・林業被害 | | シロアリ・害虫関連 | 市区町村・保健所 | 衛生上の害虫被害 | 自分が住んでいる自治体で何の制度があるかは、市区町村の窓口に問い合わせるのが最速で確実です。 ---

農業被害に対する補助金・捕獲器貸し出し

農家・農地への害獣被害は、最も支援制度が充実しているジャンルです。

有害鳥獣被害防止総合対策交付金(国の制度)

農林水産省が実施する補助制度で、捕獲機材の整備・防護柵の設置・追い払い機器の導入に補助金が出ます。市区町村・農業団体を通じて申請します。 対象: 農業被害を受けている農家・農業団体 補助率: 費用の50〜55%(地域・条件によって異なる) 主な対象害獣: イノシシ・ニホンジカ・サル・アライグマ・カラス等

捕獲器具の無料貸し出し

多くの市区町村では、箱罠(捕獲檻)を無料で貸し出しています。これを利用すれば、捕獲器具の購入費用を節約できます。 申請方法: 市区町村の農業課・農林水産課に電話か窓口で問い合わせ 必要書類: 農地の位置・被害の状況を説明できる資料(口頭でも可) 注意点: 捕獲するには別途「捕獲許可」が必要。これも市区町村に申請する ---

住宅被害に対する補助金

住宅内のネズミ・ハクビシン・イタチなどへの支援制度は、農業被害ほど充実していませんが、一部の自治体で制度があります。

衛生的な生活環境維持のための補助

ネズミ・ゴキブリ・シロアリなどの衛生害虫・害獣駆除に対して補助金を出している自治体があります。 よくある条件: - 補助対象はネズミ・ゴキブリ・シロアリなど衛生上の問題を引き起こす種類に限定 - ハクビシン・アライグマなど「野生動物」は対象外の場合が多い - 自治体指定の業者・団体に依頼することが条件の場合もある 補助額の目安: 1,000〜1万円(自治体によって大きく異なる)

シロアリ駆除に関する補助

一部の自治体では、木造住宅の耐久性維持を目的としたシロアリ駆除に対する補助制度があります。 よくある条件: - 築20年以上の木造住宅 - 自治体指定の認定業者(日本しろあり対策協会等)への依頼 - 耐震改修工事と組み合わせる場合に補助率が上がるケースがある ---

コウモリ駆除に補助金は出るか

コウモリは鳥獣保護法の対象で、捕獲・殺傷が禁止されています。追い出しと封鎖工事のみが合法的な対処法です。 助成金の現状: コウモリ駆除(追い出し・封鎖)に特化した補助金制度を持つ自治体はほとんどありません。「糞が大量で衛生上の問題がある」という観点から、衛生被害の補助制度が適用できる可能性は一部の自治体にあります。 住んでいる自治体の環境課・衛生課に「コウモリが住みついて困っている」と相談してみてください。 ---

都道府県別・主要な制度例

以下は参考として、制度が充実している自治体の例を示します(制度は変更になることがあるため、必ず最新情報を自治体に確認してください)。 | 都道府県・自治体 | 主な制度 | |----------------|---------| | 北海道(各市町村) | エゾシカ・ヒグマ・キタキツネへの農業被害対策。捕獲機材の補助が手厚い | | 東京都(各区市) | ハクビシン・アライグマの相談窓口を持つ区がある。捕獲器貸し出しが多い | | 大阪府(各市) | ハクビシン・アライグマへの対応窓口。農業被害に対する補助 | | 鹿児島県・宮崎県 | イノシシ・シカへの農業被害補助が充実。農業団体と連携した捕獲支援 | | 愛知県(各市) | ヌートリア・アライグマへの農業被害対策補助 | ---

補助金・助成金を申請する手順

1. 市区町村の窓口に問い合わせる

「害獣駆除の補助金はありますか?」と電話で確認するのが最速です。農業被害なら「農業課・農林水産課」、住宅被害なら「環境課・衛生課・保健センター」に問い合わせます。

2. 申請に必要な書類を確認する

制度によって必要書類が異なります。一般的に必要なものを挙げます。 | 書類 | 内容 | |------|------| | 被害報告書 | 被害の状況・場所・発生時期を記録したもの | | 写真 | 被害箇所・糞の状況・侵入口などの写真 | | 住所証明 | 住民票(当該住所に住んでいる証明) | | 業者の見積書 | 申請前に取得しておく(施工前申請が必要な制度が多い) | | 農業被害の場合 | 農地・作物の被害記録(作付面積・被害量) |

3. 施工前に申請する(重要)

ほとんどの補助金制度は「施工前に申請」が条件です。施工が完了してから申請しても認められません。業者に見積もりを依頼した段階で、並行して補助金申請の手続きを進めてください。

4. 施工完了後に実績報告

施工が完了したら、完了報告書・業者の領収書・施工写真を添付して自治体に報告します。報告書の受理後に補助金が振り込まれます。 ---

補助金が使えない場合のコスト削減策

補助金の対象外だった場合でも、以下の方法でコストを抑えられます。

複数の業者で相見積もり

最低3社に見積もりを依頼して比較します。同じ作業内容でも業者によって20〜30%の費用差が出ることは珍しくありません。

確定申告で雑損控除を活用

害獣による被害が一定額以上の場合、確定申告で「雑損控除」として税控除を受けられる可能性があります。 雑損控除の概要: - 損害額が(総所得金額×10%)または(5万円)を超える部分が控除対象 - 対象: 火災・盗難・自然災害などによる損害。害獣被害が含まれる場合がある - 申請方法: 確定申告書に記入。被害の証明(業者の診断書・写真等)が必要 税務署または税理士に相談してみてください。

ハウスメーカー・管理会社に相談する

新築から10年以内の場合、瑕疵担保責任(住宅品質確保法)の対象となる可能性があります。建物の構造上の問題で害獣が侵入しやすくなっていた場合、施工会社に対応を求められるケースがあります。 ---

農地の害獣被害に使える電気柵補助

農地への侵入を防ぐ電気柵の設置に対して、補助金を出している自治体も多くあります。 主な対象: - イノシシ・シカ・サル・アライグマなどによる農業被害 - 電気柵・ネット柵・防護フェンスの購入・設置費用 補助率: 費用の50〜75%(自治体・事業の種類によって異なる) 農業団体(JA)や市区町村の農業課を通じて申請する制度が多く、単独での申請よりも農業団体を通じた申請の方がスムーズにいくケースがあります。 ---

国土交通省・農林水産省の制度を確認する

市区町村の制度だけでなく、国の制度もチェックしてみてください。

農山漁村地域整備交付金

農村地域のインフラ整備に関連する補助制度で、獣害対策設備(防護柵等)が対象になることがあります。都道府県を通じて申請します。

農地維持支払・資源向上支払(多面的機能支払交付金)

農村のむら作り活動を支援する制度で、地域ぐるみの害獣対策(共同でのワナ設置・防護柵の設置・維持)が対象になるケースがあります。 ---

捕獲許可申請について(補助金と別の制度)

害獣を捕獲するには、補助金とは別に「捕獲許可申請」が必要です。この手続きも自治体が窓口になるため、補助金の問い合わせと合わせて確認しておきましょう。

鳥獣保護法に基づく捕獲許可

ハクビシン・イタチ・タヌキなど鳥獣保護法の対象動物を捕獲するには、都道府県知事または市区町村の許可が必要です。 申請の流れ: 1. 市区町村の環境課・農業課に申請書を提出 2. 許可証の発行(数日〜2週間程度) 3. 許可証を持って捕獲罠を設置 4. 捕獲後、自治体への報告 費用: 申請自体は無料または数百円程度の手数料。業者に代行を依頼する場合は代行費用が加算される。

許可なしで捕獲できる害獣

特定外来生物のアライグマ・ヌートリアは、鳥獣保護法の対象外のため捕獲許可が不要です。ただし、特定外来生物法に基づく届け出が別途必要な場合があります。 ---

申請に失敗しないための3つの注意点

害獣駆除の補助金申請でよくある失敗パターンとその対策です。

注意点1:施工後に申請しても認められない

「先に工事して、後から補助金を申請する」のは多くの制度で認められません。「補助金申請→審査・承認→施工→完了報告→補助金支払い」という順序が基本です。 業者に見積もりを依頼した段階で、自治体への補助金申請手続きを並行して進めることが重要です。

注意点2:指定業者以外では対象外になることがある

自治体が「指定業者に限る」または「認定資格を持つ業者に限る」としている制度では、業者選びの前に制度の要件を確認することが必要です。

注意点3:年度ごとに予算が決まっている

多くの補助金・助成金は年度ごとの予算枠があります。年度の後半(秋〜冬)には予算を使い切って受け付けを終了しているケースもあります。春(4〜5月)の早い時期に申請するのが確実です。 ---

業者が助成金申請を代行してくれるケースもある

害獣駆除業者の中には、自治体への申請手続きを代行してくれるところもあります。特に農業被害の捕獲申請(鳥獣保護法に基づく)については、多くの業者が代行に慣れています。 業者に「助成金・補助金の申請をサポートしてもらえますか?」と相談してみてください。地域の制度を熟知している業者であれば、適用できる制度を教えてくれる場合があります。 ---

問い合わせ時に使えるフレーズ

自治体への問い合わせで何を言えばいいか分からない方向けに、電話で使えるフレーズをそのまま書いておきます。 農業被害の場合: 「屋根裏(または畑)にハクビシン(またはイタチ・アライグマなど)が住みついて困っています。駆除に使える補助金や捕獲器の無料貸し出し制度はありますか?」 住宅被害の場合: 「自宅の屋根裏にネズミ(またはハクビシンなど)が入り込んでいます。駆除業者に頼む予定なのですが、費用に使える補助金や助成金制度はありますか?」 シロアリ被害の場合: 「木造住宅に住んでいます。シロアリ駆除をしたいのですが、費用補助に使える制度はありますか?」 この3フレーズで電話するだけで、担当窓口に繋いでもらえます。 ---

まとめ

害獣駆除の助成金・補助金は「農業被害への支援が手厚く、住宅被害は自治体によって大きく差がある」というのが実態です。 まず自分の自治体に問い合わせることからはじめてください。「補助金はありますか?」という一本の電話が、数万円の節約につながることがあります。補助金申請は「施工前」が条件の場合が多いため、業者への依頼と並行して自治体に確認することを強くすすめます。 補助金の有無にかかわらず、「複数社の相見積もり」「早期発見・早期対処」が費用削減の基本です。補助金はあくまで上乗せの節約手段と考え、まず適切な施工を受けることを優先してください。

参考リンク(公的機関)

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