MENU

アスベスト除去費用|事前調査の義務と費用相場

アスベスト除去費用|事前調査の義務と費用相場
PR 本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。掲載内容は執筆時点の情報です。当サイトの編集方針をご確認ください。

アスベスト除去費用|事前調査の義務と費用の目安

解体工事を進める際に「アスベスト(石綿)」の問題は避けて通れません。特に1975年以前に建てられた建物は、多くの建材にアスベストが使用されていた時代です。アスベストは吸入すると肺がん・中皮腫などの重大な健康被害を引き起こすことが知られており、解体工事中の飛散は法律で厳しく規制されています。

このページでは、アスベストとは何か・事前調査の義務・除去費用の目安・解体業者への確認ポイントを解説します。

目次

アスベストとは|なぜ問題になるのか

アスベスト(石綿)は天然の繊維状鉱物で、耐火性・断熱性・耐久性に優れることから1970〜80年代まで建築材料に広く使われました。吹付け天井・外壁材・断熱材・スレート屋根・床材など、様々な建材に含まれています。

問題は、アスベストの微細な繊維を吸入すると、数十年後に肺がんや中皮腫(胸膜・腹膜の悪性腫瘍)を引き起こすリスクがある点です。飛散したアスベストは目に見えず、作業員だけでなく近隣住民にも影響を与えることがあります。

アスベスト規制の歴史

  • 1975年:吹付けアスベストの使用禁止
  • 1995年:青石綿・茶石綿の使用禁止
  • 2004年:アスベスト含有率1%超の製品製造・使用原則禁止
  • 2006年:すべてのアスベスト使用を原則禁止
  • 2022年:解体工事前のアスベスト事前調査の義務化(改正大気汚染防止法)

2006年以前に建てられた建物は、程度の差はあれアスベストが使用されている可能性があります。特に1975年以前の建物は、高飛散性のアスベストが使われているリスクが高いため優先的に確認が必要です。

アスベスト事前調査の義務(2022年4月〜)

2022年4月の大気汚染防止法改正により、一定規模以上の解体・改修工事では、アスベスト含有建材の事前調査が義務化されました。

事前調査が必要なケース

  • 延床面積80㎡以上の建物を解体する場合
  • 請負金額100万円以上の改修工事(内装工事等)を行う場合

事前調査の実施者

調査は「石綿事前調査者」(国が定めた講習修了者)が実施する必要があります。2023年10月以降は、一定規模以上の工事では有資格者による書面調査+現地調査の両方が必要です。

調査結果の報告

延床面積80㎡以上の建物解体では、調査結果を「石綿事前調査結果報告システム(ASBEST)」を通じて都道府県等への電子報告が義務付けられています。

アスベストのレベル分類と除去費用

アスベストは飛散性の高さによって3つのレベルに分類されます。レベルが高いほど除去の難易度・費用が上がります。

アスベストのレベル別特徴と除去費用目安
レベル 主な種類 飛散性 除去費用の目安
レベル1(最危険) 吹付けアスベスト・吹付けロックウール 非常に高い 数百万〜(建物規模・量による)
レベル2 石綿保温材・断熱材・耐火被覆材 高い 数十万〜(量・箇所による)
レベル3 スレート・ボード類・フロアタイル等 低い(損傷時に飛散) 5〜30万円程度(量・箇所による)

※上記費用はあくまで参考値です。建物の規模・アスベストの量・除去場所・廃棄物処分費によって大きく異なります。

アスベスト除去工事の流れ

アスベスト除去は通常の解体とは別工程で実施されます。

  • 事前調査: 有資格者による書面・現地調査の実施
  • 届出: 特定粉じん排出等作業の届出(都道府県等へ、着工14日前まで)
  • 隔離養生: アスベスト除去エリアを密封(陰圧式隔離)
  • 除去作業: 専用防護服・マスク着用での除去
  • 廃棄物の梱包・搬出: 特別管理産業廃棄物として処分
  • 除去後の確認(クリアランス検査): 空気中のアスベスト濃度測定

解体業者への確認ポイント

解体を依頼する際に、アスベストに関して業者に確認すべき点は以下のとおりです。

  • 事前調査を自社で実施できるか(有資格者の有無)
  • アスベスト除去工事を自社で対応できるか(または専門業者との連携体制)
  • 調査費・除去費は見積もりに含まれているか(含まれていない場合の目安は)
  • 廃棄物の処分方法と処分費の内訳
  • 調査結果報告書・除去完了証明書を発行してもらえるか

アスベストが見つかった場合の心構え

事前調査でアスベストが検出されると、費用増加に驚く施主も多くいます。ただし、アスベストの適切な処理は周辺住民・作業員の健康を守るために不可欠です。費用を惜しんで処理を省略した場合、法律違反となり、健康被害への責任問題にも発展する可能性があります。

また、自治体によってはアスベスト除去費用の補助制度を設けているケースもあります。解体補助金と合わせて確認することを推奨します。

解体工事の見積もりはここから

複数の解体業者に見積もりを依頼して相場を把握しておきましょう。

ゼヒトモで解体業者を探す(無料)

アスベスト問題が社会的に注目された背景

アスベスト問題が日本で社会的に大きく注目されたのは、2005年に発覚した「クボタショック」です。大手機械メーカーのクボタが、工場周辺住民・元従業員のアスベスト被害を公表したことで、長年潜在していた問題が表面化しました。

その後、2006年のアスベスト全面使用禁止、2012年の石綿健康被害救済制度の拡充、2022年のアスベスト事前調査義務化と、段階的に規制が強化されてきました。

現在でも、過去に建てられた建物には多くのアスベストが「眠って」います。解体工事はこれが飛散する最大のリスク場面であり、適切な対処が社会全体の健康を守ることにつながります。施主として解体工事を発注する立場からも、アスベスト対応を「業者任せ」にせず、確認・管理する意識が重要です。

アスベストが使われやすかった建材の種類と部位

建物のどの部分にアスベストが使われているかを知っておくと、事前調査の必要性を判断しやすくなります。

アスベスト使用部位と建材の例
部位 使用されていた建材の例 築年数目安
天井・壁 吹付けアスベスト・吹付けロックウール 主に〜1975年
屋根材 スレート(カラーベスト)・波型スレート 主に〜2004年
外壁材 サイディング・押出成形セメント板 主に〜2004年
床材 ビニル床タイル・床用接着剤 主に〜1995年
断熱材・保温材 石綿断熱材・配管保温材 主に〜1995年
設備・配管 石綿含有パッキン・摩擦材 主に〜2004年

アスベスト除去費用を抑えるポイント

アスベスト除去費は高額になりやすいですが、以下の点を考慮することで費用を適切に管理できます。

  • 調査結果をもとに必要最小限の除去範囲を特定する: 含有が確認された部位のみ除去工事が必要。調査で「含有なし」が確認された部位は除去費用が不要
  • 自治体の補助金を活用する: アスベスト除去に対する補助制度を設けている自治体もある。解体補助と合わせて確認を推奨
  • 複数業者から除去費の見積もりを取る: 除去費用も業者によって差があるため、専門業者を含む複数社の比較が有効
  • レベル3(非飛散性)はコストが比較的低い: スレート屋根・外壁のアスベストはレベル3に相当することが多く、除去費用は比較的抑えられる傾向がある

アスベストに関する無料相談窓口

アスベストに関する不安や疑問は、以下の公的機関に相談することができます。

  • 各都道府県の建築指導課・環境部署: アスベスト対策の相談窓口を設けているケースが多い
  • 厚生労働省・環境省: 石綿に関する各種情報・相談先を公開している
  • 石綿対策全国連絡会議: 民間のNPO。アスベスト問題に関する情報提供・相談対応を行っている

よくある質問(FAQ)

Q. 新しい建物にもアスベストは含まれていますか?

2006年以降に建てられた建物は、法律によりアスベストの使用が原則禁止されています。ただし、2004〜2006年の建物は一部に微量のアスベストが含まれている可能性があります。築年数が不明な場合や、古い建材が混在している場合は事前調査の実施を推奨します。

Q. アスベスト調査で「含有なし」だった場合は除去費用は不要ですか?

「含有なし」の場合は専門的な除去工事は不要です。ただし、調査費用は発生します。調査の結果次第で費用が変わるため、調査費を含めた全体費用を見積もり段階で確認しておくことが重要です。

Q. 事前調査をしないで解体した場合はどうなりますか?

2022年4月以降は事前調査の義務化により、調査なしで解体した業者・施主は大気汚染防止法違反として行政指導の対象になる可能性があります。アスベストが飛散した場合は、さらに重大な法的責任が生じることがあります。省略せず適切に実施することが重要です。

解体業者の無料一括見積もり
解体費用、最大1/3まで下がる可能性も
優良解体業者を最大3社まで一括で比較。建物の構造・延床面積・地域から相場価格を即時試算し、最安業者を見つけられます。マニフェスト発行・近隣挨拶など施主が知るべきポイントも事前に把握。
解体費用を無料で見積もり →
※ 利用無料・しつこい営業なし
情報の非対称性で悩まないために
業者選びや判断にお困りの方は、ミカタメディアにご相談ください
無料相談はこちら →
ミカタメディア編集部業界経験者・有資格者の見解を参考に、消費者目線で中立的に解説しています。広告主からの報酬の有無で評価を変えません。編集方針 / 編集者紹介
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次