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解体工事の流れ|申込みから完了までの期間と8ステップ

解体工事の流れ|申込みから完了までの期間と8ステップ
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解体工事の流れ|着工前から完了まで全体像を把握しよう

解体工事は、申し込みから更地引き渡しまで一般的に1〜3ヶ月程度かかります。工事期間だけでなく、事前手続きや近隣対応など準備フェーズが長く、計画的に進めることが重要です。

ここでは、解体工事の標準的な流れを8ステップに分けて解説します。「どの段階で何をすればいいか」を事前に理解しておくと、スムーズに進められます。

目次

解体工事の全体スケジュール目安

全体の流れを把握するために、まずタイムラインを確認しましょう。

解体工事の標準的なスケジュール(目安)
フェーズ 内容 期間の目安
業者選定・見積もり 複数社への依頼・比較 1〜2週間
手続き・申請 解体届・アスベスト調査等 2〜4週間
近隣挨拶 着工1〜2週間前 1週間前後
ライフライン閉栓 ガス・水道・電気の廃止申請 1〜2週間
解体工事本体 仮設〜撤去〜整地 木造:1〜2週間、RC造:3〜6週間
建物滅失登記 法務局への申請 工事完了後1ヶ月以内

ステップ1|業者選定と見積もり取得

まず、解体業者を探して見積もりを依頼します。1社だけでなく、一般的には3社以上から相見積もりを取ることで、適正価格の把握と業者の信頼性確認が可能になります。

見積もり依頼の際は、建物の構造・面積・立地条件・残置物の有無などを正確に伝えましょう。現地調査を行う業者のほうが、精度の高い見積もりを提示することが多い傾向があります。

ステップ2|アスベスト事前調査(義務)

2022年4月以降、一定規模以上の解体工事ではアスベスト含有建材の事前調査が法律で義務化されています。調査の実施・結果の記録・報告が必要です。

アスベストが検出された場合は、専門業者によるアスベスト除去工事が必要です。この工事は通常の解体とは別途費用が発生します。1981年以前に建てられた建物は特に注意が必要です。

ステップ3|解体工事の届出・申請

解体工事を行う前に、いくつかの行政手続きが必要です。主なものを以下に示します。

  • 建設リサイクル法の届出: 床面積80㎡以上の解体工事は、着工7日前までに都道府県知事への届出が必要
  • 道路使用許可: 公道にはみ出す仮設足場や重機搬入の際に必要。警察署に申請
  • 特定粉じん排出等作業の届出: アスベスト含有建材の除去を伴う場合に必要

これらの手続きは、一般的には業者側が代行することが多いですが、施主自身も内容を把握しておくことを推奨します。

ステップ4|ライフラインの閉栓・廃止手続き

解体前に、ガス・水道・電気・電話回線などのライフラインを閉栓・廃止する必要があります。

  • ガス: ガス会社に連絡し、メーター撤去を依頼
  • 水道: 市区町村の水道局に廃止申請。メーターボックスの撤去も必要
  • 電気: 電力会社に解体前の引き込み線撤去を依頼
  • 電話・インターネット: NTTや通信業者に連絡し、回線の撤去を手配

各手続きには数日〜2週間程度かかるため、余裕をもって依頼しましょう。

ステップ5|近隣への挨拶まわり

着工の1〜2週間前には、周辺住民への挨拶まわりを行います。解体工事は騒音・振動・粉じんが発生し、近隣に迷惑をかけます。事前に挨拶をしておくことでトラブルを未然に防げます。

挨拶の範囲は一般的に、前後左右の隣家に加え、道路向かいの家まで含めるケースが多いです。業者が同行してくれる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

ステップ6|解体工事本体の流れ

実際の解体工事は以下の順序で進みます。

  • 仮設工事: 防音シート・足場・仮囲いを設置
  • 内装解体・分別: 窓・建具・断熱材・フローリングなどを手作業で取り外し、廃材を種類別に分別
  • 建物本体の解体: 重機を使って屋根・外壁・柱を解体
  • 廃棄物搬出: 廃材をトラックで処分場に搬出
  • 基礎解体: コンクリート基礎を破砕・撤去
  • 整地: 地面を均して更地に仕上げる

木造一戸建てであれば解体作業自体は1〜2週間程度が目安です。RC造は3〜6週間かかることが一般的です。

解体工事の見積もりはここから

複数の解体業者に見積もりを依頼して相場を把握しておきましょう。

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ステップ7|完了確認と引き渡し

工事が終わったら、施主立会いのもとで現地確認を行います。更地の状態・近隣への影響・廃棄物の搬出完了を確認します。問題がなければ引き渡し完了です。

この段階で「廃棄物の適切処分」に関する書類(マニフェスト)を業者から受け取ることを推奨します。不法投棄のリスクを把握するためにも重要な書類です。

ステップ8|建物滅失登記の申請

建物を解体したら、法務局で「建物滅失登記」を申請する必要があります。これを怠ると、存在しない建物の固定資産税がかかり続けることがあります。解体完了後1ヶ月以内の申請が義務付けられています。

申請は施主本人でも行えますが、費用をかけて土地家屋調査士に依頼するケースも多くあります。費用は一般的に3〜5万円程度です。

解体工事と建て替えの比較|どちらが先か

「建て替え予定があるが、解体を先に進めるべきか、設計が決まってから進めるべきか」という疑問をもつ施主は多くいます。一般的な考え方を整理します。

  • 設計・契約を先に進めるメリット: 解体が完了したらすぐに新築工事に着手できるため仮住まい期間が短くなる。解体後の地盤状況を踏まえた設計変更が難しくなる点は注意が必要
  • 解体を先に進めるメリット: 更地の状態で地盤調査→設計→施工の順で進めることができ、地盤の実態に合わせた設計が可能。その分仮住まい期間は長くなりやすい

多くのハウスメーカーや工務店では「設計・契約と並行して解体を進め、解体完了直後に基礎工事着工」という段取りが一般的です。具体的なスケジュールは施工会社と早めに相談することを推奨します。

解体工事の現場で実際に起きていること

施主はなかなか知る機会がない解体工事の現場の実態を理解しておくことで、業者とのコミュニケーションが円滑になります。

「手壊し」と「重機解体」の違い

解体工事には「手壊し(人の手で解体する工程)」と「重機解体(油圧ショベルなど大型重機で解体する工程)」があります。建設リサイクル法により、分別解体が義務付けられており、木材・コンクリート・金属・ガラス等を種類別に分別しながら解体することが求められます。

手壊しの割合が高い工事は人件費が増えるため費用が上がります。狭小地や建物が密集した現場では重機が入りにくいため、手壊しの比率が高くなることがあります。業者から「手壊しが多くなります」と説明がある場合は、その理由と費用への影響を確認しましょう。

廃棄物分別の実態

分別しないで廃棄物をまとめて処分する業者は、コストを下げるために不適切な処分(安価な処分場への持ち込みや不法投棄)を行うリスクがあります。分別をきちんと行っている業者は廃棄物の種類別に運搬・処分することで、環境法規を遵守しています。工事中に廃棄物の分別状況を確認する機会があれば、それ自体が業者の誠実さの指標になります。

近隣への散水と防じん

解体工事中の粉じん(コンクリート・木材・土埃)対策として、散水が重要な役割を果たします。解体箇所に水を散水することで粉じんの飛散を抑制できます。散水を全く行わない業者は近隣への配慮が足りない可能性があります。

工事完了の確認と引き渡しで見るべきポイント

工事完了時の立ち会い確認では、以下のポイントをチェックすることを推奨します。

  • 更地の状態: コンクリート基礎が完全に撤去されているか(地表面に露出していないか)
  • 整地の仕上がり: 地面が均一に整地・転圧されているか。大きな凹凸がないか
  • 境界杭の状態: 近隣との境界杭が正しく残っているか(解体中に動かされていないか)
  • 廃棄物の残留: 現場周辺・地面上に廃材・残土が残っていないか
  • 近隣への影響: 隣家の塀・設備に解体工事による損傷がないか

問題があれば完了確認の段階で業者に指摘し、修正後に最終支払いをするのが適切な流れです。

解体後に必要な土地の管理

更地になった土地は、適切に管理しないと雑草が繁茂したり、ごみの不法投棄の場所になったりすることがあります。更地を長期間保有する場合は、定期的な草刈り・フェンスや表示板の設置(私有地・立入禁止の明示)を行うことを推奨します。また、更地の状態が続くと固定資産税の負担が増えるため(住宅用地特例が失われるため)、土地の活用計画も早めに検討することが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q. 解体工事は何月に依頼するのがよいですか?

解体業者の繁忙期は一般的に春(2〜4月)と秋(9〜11月)です。年末年始前後や夏は比較的空きがある傾向があります。ただし、天候・行政手続きの期間も考慮して余裕をもって計画することが重要です。

Q. 解体工事中は立ち会いが必要ですか?

工事中の常時立ち会いは一般的には不要です。ただし着工日・完了日は立ち会いを推奨します。工事中の状況が気になる場合は、定期的な現地確認や業者への写真報告依頼なども一つの方法です。

Q. 解体工事の保険はどうなっていますか?

信頼できる解体業者は一般的に「建設工事保険」や「第三者賠償責任保険」に加入しています。見積もり依頼の際に、加入している保険の種類と補償内容を確認しておくことを推奨します。

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